「川端康成と東山魁夷」展

やっと行って来ました!
明後日が最終日とあって、京都文化博物館は私のような滑り込み客でいっぱいでした。
日本一の作家と日本一の日本画家はとても親しかったらしく、
二人で交わされた大量の書簡が近年発見されたということで
このような展覧会が催されたようです。
川端康成が生まれた茨木市には記念館があり、魁夷との手紙のやりとりについては
そこで見た事がありましたし、記念館所蔵の東山作品の展示も見てはいましたが
やはり有名な大作などが今回のように集まると見ごたえがあっていいですね。
東山さんの絵画はあまり沢山の色をひとつの絵の中で使わないで
濃淡で表現されるところが日本画独特の落ち付きを醸し出すのでしょうか。
そしてどの絵も凛とした空気、温度、静寂…ピンと張り詰めた感じがするのに
温かみも感じるのは人柄が滲み出ているのでしょうか。
あ~私の貧弱なボキャブラリーではこんな素晴らしい芸術を
言葉で表現できるわけないですよね。
川端さんが手紙の中で東山さんを評するのは、さすがにお上手でした(笑)。
『日暮る』という、旧京都ホテルからの眺めを描いた作品、
ずらっと並ぶ屋根に雪が降っている絵ですが、見事に雪の降る音が
絵から聞こえてきます。
「古池や蛙飛び込む水の音」
「しずかさや岩にしみいる蝉の声」と芭蕉が詠んだように
音によって静寂を感じる日本のわびさびを思い出しました。
『緑のハイデルベルク』これもお気に入りですのでホンモノが見られて感動…。
ホンモノの緑色はそれはそれは美しい緑色でした。
中学のとき、美術の先生が「緑色は色の幅が一番広いからムラになりやすい」と
おっしゃっていたのが印象に残っていますが、それを見事に使いこなした作品だと思います。
魁夷さんの緑、白、青…もちろんモミジの赤やサクラのピンクも
ほんとうに美しいですね。
そしてグラデーション好き・純和風ではなく少しヨーロッパテイストの和物好き(笑)な
私にぴったりな日本画です。
何より判りやすいことも人気の一因でしょう。
私にはまだまだ、現代アートは判りませんから(音楽も左に同じ…笑)。
そうそう、忘れてならないのは高校の大先輩になります川端氏の
『以文会友(文を以って友に会う)』の書です。
校門そばにこの書を写した石碑があり、見ない日はなかったですから
ものすごい親近感(こういうの、大阪弁で「ど厚かましい」というんです)。
帰りにイノダコーヒー本店で根を生やしてゆっくりし、
友達とそこで解散して新しいお店のウインドーショッピングしながら
京都を満喫しました。
あ~楽しかった、の割には今ものすごい肩凝りに苦しんでいます、とほほ。

7 Comments

  1. 念願のポルタの東洋亭には行けたのでしょうか???
    文化博物館はよく行ったなぁ。三十三間堂も。
    そういうクラブだったので。
    向かいのホテルが入れ替わって、雰囲気が変わってるでしょうね。
    肝心の画家さんは、よくわかんないけど綺麗だなーと
    (未だ絵心は育たず)
    教科書の表紙になっていた絵を見ていた記憶があります。

  2. 「川端康成と東山魁夷」展行かれたのですね~。
    滑り込みで間に合って良かったですね(^^)
    『日暮る』は本当に雪が降る音が絵から聞こえて
    きそうですよね。あと雪を踏みしめる音と…。
    あの絵から伝わってくるピンと張りつめた空気感が
    すごく好きです~。
    『緑のハイデルベルク』の緑は何とも言えない綺麗な緑ですよね~。
    靄がかかったような幻想的な景色が素敵です。
    時間が許す限りずっと見ていたい絵ですvv
    東山魁夷さんの絵を十分堪能されたようで良かったです(^^)

  3. そうでしたか!東山さんは
    川端さんと仲良しだったのですね
    (って、まるで近所の方のように馴れ馴れしい
    ですねえ 笑)
    東山さんの魅力ある文体にも
    成程 と うなずいてしまったワタクシでした

  4. おさわさま
     残念ながら昨日ははんきゅうでんしゃだったので
     東洋亭はおあずけです。
     
     三十三間堂といえば弓道部??でも文化博物館て弓道と関係あったっけ??
     
    ちゃもんさま
     チケットは随分前から買っていたのですが
     ぎりぎりになりました(汗)。
     やっぱり文句なしにいいですよね~東山魁夷さんの絵は…。
    Shigeko♪さま
     東山さんは同県人ですね、Shigeko♪さん。
     巨匠なのに柔らかい雰囲気をお持ちって素敵ですよね。
     成し遂げてこられた方の余裕、でしょうけれど。
     眼光鋭い川端さんも、巨匠だからこそ似合っていますが
     一介の凡人店主が真似できるとしたら柔らかい雰囲気だけですかね(笑)。
     1人でやってるとついつい、頑張りすぎて角々してしまっていそうで…
     気をつけないといけないな~と思いました。

  5. そういう展示があったのですねー。知りませんでした。
    美術やら芸術やらあまり詳しくないのですが、見に行くのは結構好きです。
    って、今日もこれからヌーヴェルSAKURAさんと京都国立博物館へ行ってきまーす。
    寒そ・・・。

  6. 日本画とか、ま~ったく判らないけど、先日平山郁夫氏が徹子の部屋に出てらして、何となく見てたら、なんだかよく判らないなりに、奥深いものを感じました。
    友人に京芸出の学芸員がいるので、詳しそうです、聞いてみよっと♪

  7. angelique tomokoさま
     国立博物館はいかがでしたか?
     今日もまた雪が積もって寒かったですね。
     でも京都は雪が降ったら降ったで情緒があって私は好きです。
     吹雪でも小一時間くらいなら歩いてました(笑)。
    YOSHIE♪さま
     学芸員とかされてる方と美術展に行くと楽しいですよね~!
     学芸員までいかなくても、勉強してる方と見たら断然面白い♪
     案外、普通に勉強してる、くらいの方のほうが
     凡人の着眼点を理解してもらえて解りやすかったりする(笑)。

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