月曜より店を再開いたしました。
前日にそのお知らせをしなければ、とパソコンを開けましたが
…無線はよくつながらなくなります。
電源を入れ直しに行く元気が残っていなくて、さっさと寝てしまいました。
スミマセン
さて、うっとおしい話の記録第2弾。
どうぞスルーなさってくださいませ
木曜、その晩。
両親が祖母の部屋で就寝しました。
なぜか私はそこで寝られなくて後悔してました。
そして風邪というよりは涙の鼻水で鼻詰まりして(笑)寝られず…。
金曜、そう、京都で伴奏の仕事の本番でした。
自分がメインで演奏するのであれば、ピアノはともかく歌なんか
絶対無理です…感情がそのまま出て歌えなくなるからキャンセルしていたと思います。
でも伴奏。抜けるわけにもいかなければ、今日がお葬式でもなく
ちゃんとお通夜に間に合う時間の本番でした。
そして…その仕事、練習をほとんどしていませんでした。
じゃあ、練習しないわけにいかない…その状況、とても良かったんです。
家を出る前にたっぷり一時間ありました。
祖母がこの世の身体で使っていた耳で、最後に聴いてくれるチャンスでした。
音楽って、感情にストレートに響いてくるから辛くて仕方ありませんでしたけれど。
だって伴奏の曲、「からたちの花」「清き女神」ですよ…ご存知の方には
よく分かって頂けると思います。どちらもこういう場合に弾くにぴったりでした。
それからブラームスの小組曲の中の「間奏曲」…以前から
曲の前後に深い沈黙がしたくなると思っていたのですが
たまたま目にした解説「…前後に瞑想するにふさわしい」
そんなようなことが書いてありました。
後はリストの「愛の夢」「婚礼」。
題名からぱっと見は不謹慎なようですが、本当の中身は全然意味合いが違います。
祖母は子供を二人、一人は早産、一人は生後数日で亡くしています。
そして31歳の時、夫を戦争で亡くしました。
その後叔母と父を女手ひとつで育てたのです。
それを思うだけで苦労したのは察するに余りあります。
そして、もうすぐ彼らと再会するのかなと思うと嬉しかったり。
弾いているとそんなことがぐるぐる頭をめぐり、色んな事を思い出したりして
涙が止まりませんでしたが、家を出たら本番が終わるまで
歌う友達にバレる訳にいかないから今のうち…という気分でした。
家を出る前、顔を見ていきました。
寒がりだったのにドライアイスをされているので可哀相。
仕方ないですけどね。
部屋を少し暖房していたので結露してしまったんだと思いますが
ピアノに向かった側の顔半分、濡れていました。
とても笑っているように見えたので、ウレシ泣きしてくれたんだと
勝手に思い込むことにしました。脳天気店主の自己満足(笑)。
本番、「からたち」は完璧(当店比較…笑)、「女神」は少し引っかかってしまいましたが
どちらもうまく行きました。こんなに深い感じに弾けたのは初めてだったかもしれません。
歌の彼女も同い年なのに普通でない苦労をしていますから
とっても感慨深い演奏が出来たのではないかと思っています。
客席の静寂、だれも居ないんじゃないかと思うくらい静かでした。
私はとにかくバレてはいけない、と頑張りましたが成功したかな?
でも敏感な彼女、何か感じていたかもしれません。
何がともあれ、無事舞台を勤められてホッとしました。
長くなりましたので、その3に続けます。
しつこくなり、申し訳ありませんっ!
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