今日は堺までわが師匠、ラフィ先生のリサイタルを聴きに行って来ました。
北摂からだと堺はとても遠いイメージでしたが、近いっ。
大阪から関空快速(紀州路快速)に乗れば乗り換えなしの20分ほど。
環状線の北のおへそ大阪駅と南のおへそ天王寺まで各停に乗ってると30分ほど掛かるので
所要時間を調べただけの時点では信じられないくらい(笑)。
会場も、市の施設らしかったのでそれほど期待していなかったのに(失礼)、
行ってみたら大阪の名ホール、いずみホールを小さくしてシャンデリアとパイプオルガンを無くしました、
っていうのは少し良く言いすぎかもしれませんが、座席は上等な感じだし
壁も木で上品な造り。音響もなかなか良かったんです。
そして本題。ラッちゃん(ご家族命名)先生、凄かったですっ。
いつもすごいんですけどね、念のため。
今日は特に良かったように思います。
私はモーツアルトとかベートーベンとか余り好きではないのですが
(好きじゃない理由…面白くないから笑)
モーツアルトのピアノソナタ10番、とても楽しく面白く聴けたんです。
次、バグダサリアンの3つのプレリュード。
バグダサリアンは先生の生まれ故郷の作曲家なので、誰が何と言おうと巧いに決まってる。
当然先生のレパートリーであるので、何回も聴かせてもらっていますが
とっても美しい曲で、大好きです。
特に今日は3番が素晴らしかった。左手、どうなってるのか分からん!!
今度近くで見せてもらいたいな。
次、ショパンのバラード2番(だったかしら?番号ど忘れ)。
こんな弾き方あったのか~!!って思いました。
ショパンってどうも女性的で甘すぎて好きじゃない(好き嫌いありすぎ!)。
でも先生のはしっかり厳しいところは厳しく、音が転がるトコロは信じられないくらい美しい
こんなショパンなら弾いてみたい…あ、一生無理(笑)。
休憩後、ガーシュウィンにワイルドが手を加えたのかな?4つのエチュード。
これも先生の十八番。クラシックで基礎を磨いた人がリズムを崩したの、良いですね~。
たいてい、崩し切れなくて可笑しなことになるんですが(笑)。
こんなのも弾いてみたいけどこれこそ無理でしょうね~
最後、メインはプロコフィエフのピアノソナタ7番。
これはものすごいことになってました!!
前回いずみホールで聴いたときは席が遠すぎてわからなかったんでしょうか、
すごいと思ったには違いないのですが、今回はそんなことは超越してました。
なんと、旧ソ連が見えましたよ…
ショスタコヴィチのシンフォニー5番「革命」を聴いている気分でした。
もちろんフェド様のね。
革命を知っている人たちが演奏する「革命」はやはり違うのです。
平和しかしらない人が彼らの曲を表現できるものではないと思っています。
ショスタコもプロコも社会主義国だったソヴィエトに音楽で無言の抵抗をしていた(た、たぶん…)人たち。
だから曲の中にものすごくエネルギーを感じます。
聴いていて、なんだか恐ろしかった…先生にプロコが乗り移ったんちゃうか、と思うくらい。
先生、若いのにもう巨匠の域ですな。
そして同時に、こんな曲うちの家や店で練習してはったのか!と思って
面白いやら嬉しいやら不思議な気分でした(笑)。
だってうちのピアノ、そんなムズカシイの誰にも弾いてもらったことなかったんだもん
アンコールもしっかり2曲、先生の十八番。
それらが入った先生のCD、うちでも少しだけお分けしています。
聴いてみたい方、お早めにどうぞ。
とにかく面白いプログラムでした。ヤマハが主催なだけあって
ピアノやってる子供さん、学生さん向けだったんでしょうね。
途中で2回もアラームみたいなのが聞こえたし、
男性もいらっしゃったけれどクラシック初心者の方が多かったのか、
ブラヴォーの声が飛ばないのが寂しかったけれど、沢山あったCDは完売していた
うん、良いコンサートでした先生、お疲れ様です。
また次来られたとき、練習に使ってくださいね(そこかい。)
明日朝、もう飛行機に乗られるそうです
どうぞお気をつけて~
奥ちゃまにヨロシク~
当たり前なのでしょうが、音楽オンチなぶうには、同じ曲でいろいろな弾きかたがあるのが興
味ぶかいです。
以前実家のピアノをピアノの上手な友達がちょっと弾いてくれて、ビックリ仰天したことを思い出しました。
うちのピアノもこんなにたくさん音が出るのね~(笑)
こんな端まで音が出るのね~(笑)
ぶうにゃんさま
音楽オンチとおっしゃいますが、考えることは音楽を仕事にしていても同じみたいです(笑)。
私も限りなくシロウトに近いですから…とほほ。